食文化を味わう1日
12月10日(日)は、たっぷりと食文化を味わいました。
午前中は、地域の公民館へ行き、「ほんこさま料理」について教わりました。このあたりで信仰の篤い浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の命日周辺に、各家で報恩講という行事(通称「ほんこさま」)が行われます。その際にふるまわれる料理です。
説明を聞いたあと、地域のお母さんが作ってくださったひとつひとつの料理を自分たちで盛り付け、並べていきました。
「厚物ってこれかな」「こんなにたくさん盛るの?」などなど、図やお手本と見比べながらきれいに盛り付けました。
昔は家のお父さんがほんこさまに参加、贅沢な料理はすこしだけいただいて、残りやお菓子を家に持ち帰り、家族で分け合ったそうです。
そんなお話をきいてから「いただきます!」
少し早い昼ごはんでしたが、手のかかった優しい味に、みんな次々と完食していました。
そして午後は豪雪の冬を乗り越える保存食づくりです。
今年も、このあたりでよく食べられている赤かぶ漬けを仕込みました。
「水つめたい!」と言いながら、大小さまざまな赤かぶをひとつひとつ洗い、
皮を剥いて、ほどよい大きさに整えました。先月には干し柿つくりをしたこともあるのか、皮むきの手際が良い一同。
その赤かぶを量って塩と漬けこみました。
赤かぶと一緒にいただいた大根はいくつかたくあん用に干しましたが、「切干大根つくりたい!」と千切りし始めた人も。
赤かぶは、数日後に水が上がったら、甘酸っぱく漬けなおす予定です。
厳しい冬も豊かに過ごしていた地域の食文化を学び、味わう一日となりました。